『フォルモサ』

フォルモサ…
やさしくて、軽やかな言葉の響き…。

綴りは『Formosa』、英語の発音だと『フォーモウサ』になるのでしょうか…
ポルトガル語で『美しい』を意味する言葉だそうです。 これをGoogle翻訳などに入れて翻訳してみると、大抵どの言語でも『台湾』として出てきます。 一般的には『Formosa』が『台湾』を指す言葉としてすでに定着しているのですね。
そう、『フォルモサ』とは『台湾』の別称、美称なのです。
なぜそう呼ばれるか…由来については諸説あるそうですが、16世紀に台湾島近くを通ったポルトガル船の航海士がそのあまりの美しさに感動して、『Ilha Formosa(美しい島)』と叫んだから…というのが通説となっています。

JFN系列で2011年4月から始まった、毎週日曜日に放送中の台湾ポップス専門番組『楽楽(ララ)台湾』のパーソナリティー・青木由香さんは、台湾発のポップスを、大陸を中心としたアジア中華圏全体のポップスを指す『C-POP』とは区別する、『F-POP (Formosa pop)』という名称で呼んでいます。 『華流』ではなく、『台流』という言葉が生まれたのと同様に。
そこまで分ける必要が? …という論調もあるでしょうが、ただC-POPは、香港やマカオを含む中国大陸、そして台湾はもちろん、マレーシアやシンガポールなど東南アジア地域の華人ポップスも指します。 あまりにも広大すぎるし、どうしても『中国の…』と誤解もされてしまう。 そもそもかつての台湾ではアーティストの絶対数が不足していたため、海外の音楽が比較的受け入れられやすいマーケットとなっていました。 それゆえに現在の台湾ポップスは大陸の…というよりは、むしろ洋楽やJ-POPに近く、またC-POP自体の主流もすでに台湾にあります。 その中で台湾生まれのポップスについて独自の名称で呼んでもとくに差し支えないのでは、と思うのですけれど…。

僕は台湾生まれのポップスだけでなく、台湾から発信されるポップスはOKという立場で聴いているので、アーティストが大陸出身だろうと、東南アジア出身だろうと構わない、台湾の方たちが認めたものであれば。 そういう意味では、厳密には青木さんが言う『F-POP』とはちがうのかもしれませんが、僕も『F-POP』の名称を推します。

ハードルがあるとすれば、やはり『F-POP』の『F』が、『Formosa』の『F』であることを認知してもらえるかどうか…。
青木さんは現在台湾にお住まいだそうで、『楽楽台湾』のために毎週日本に戻ってきてらっしゃるのかと思ったら、台湾のFM局『UFO』の協力で現地録音したものを、日本に届けてくれていたのですねー。 だからこそ自然に『F-POP』という言葉がすぐにイメージ出来たのだと思う…。 僕も『フォルモサ』という言葉は知っていたけれど、『F-POP』とした場合、『フレンチ・ポップス』に間違われるかなー…というのがあって、すぐには繋がりませんでした。
実際『フォルモサ』をネットで検索してみると、台湾雑貨やお茶を扱うお店、台湾のホテルなどの名前には出てきますが、それ以外は驚くほど少ない。 海外ツアーでも『フォルモサ』を冠につけたものは見当たらず、1件JTBにありましたが、アルゼンチンのフォルモサ行きでした…。 旅行会社のツアー企画や女性雑誌の特集などで、『台湾=フォルモサ』であることをもっと前面に押し出してもらえたらなー、なんて思っています。

こうして見ると、『F-POP=台湾ポップス』とする道のりは遠そうですねー。

* * * * * *

2011年8月31日の台湾国際放送で『台灣之光』という言葉を紹介していました。 これは『台湾の栄光』、『誇り』という意味で使われている比較的定着して新しい言葉なのだそうです。 大陸や日本などアジアのビッグネームに挟まれている小さな国・台湾は、世界的に大きな注目を浴びる機会もそれほど多くなく、また世界各国の一般の人々にとってもあまり馴染みがあるとはいえない国のようです。 欧米などに行った際に台湾出身だと答えたところ、タイと間違われた経験を持つひとも少なくないとか。 そんな台湾の人々にとって、世界を舞台に活躍し、台湾の素晴らしさやパワーを知らしめてくれる台湾出身者たちは『希望の星』、『誇り』でした。 そして彼らは『台灣之光』と呼ばれるようになったとのことです。

台湾ポップスの名称にしても、出来ることなら台湾の方たちが自ら、自分たちの音楽はこう呼んでくれ、と『誇り』を持ってアピールしてくれる名前のほうがよいようにも思います。 青木さんによると、現在台湾では750以上のレーベルがひしめき合っている状況だそうです…九州サイズの島国なのに…。 爆発(ブレイク)するだけのエネルギーは、もうじゅうぶんにその中にある。

青木さんイチオシのインディーズバンド・透明雜誌の『ANORAK』。 台湾のナンバーガールとも呼ばれている。 MVは、銀杏BOYZも担当した映像クリエイター・手塚一紀氏によるもの。

http://www.youtube.com/watch?v=-wwFM3xQwlk

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