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2015年1月13日 (火曜日)

sasanoji.radio Awards 2014 【Best Band】編

新年明けまして、おめでとうございます(…今さらですが)。
本年もよろしくお願いいたします。

sasanoji.radio Awards 2014、今年は『Best Band』部門からスタートです。
選んだ候補は以下の6組。

海龜先生Mr.Seaturtle『Where Are You Going』(6月)
2014 
http://youtu.be/unIVHxHwmGw

槍擊潑辣Guntzepaula『惑众』(6月)
2014 
http://youtu.be/un2zP2Tae5E

皇后皮箱QueenSuitcase『超時空歌女的快活』(8月)
2014 
http://youtu.be/4RKclE1MgIU

青春大衛Young David『第一到六天』(8月)
2014_2 
http://youtu.be/ANOonwtFKck

生命樹樂團Tree of Life『我們都不完美』(12月)
2014 
http://youtu.be/97z3dk9hHao

肯周樂隊Ken Chou Group『超時空點唱機』(12月)
2014_4 
http://youtu.be/jrFjeaYzhP4

* * * * * *

2014年のバンドシーンは、近年まれに見る充実度、激戦だったのではないでしょうか。 話題作、外し難いバンドが次から次へと出てきてかなり迷いました。 迷っているうちに収拾がつかなくなってしまいそうだったので、まずはこの悩ましい部門から片付けていくことにします。

候補1組目は中国大陸・広西出身の男性3人組ロックバンド、海龜先生Mr.Seaturtleです(…Mr.Chelonian表記もアリ)。 結成は2004年。 現メンバーは李紅旗(Vo,Gt)、蔣晗(Ba)、張浩亮(Dr)の3名。 長くインディーズで活躍したのち2012年に活動の拠点を北京に移し、中国最大の独立系レーベル・摩登天空から1stアルバム『海龜先生』をリリース。 本作『Where Are You Going』はメジャーレーベル・SONY MUSICを通じてリリースした彼らの2ndアルバムで、これが初の海外展開作品となります。 ブルース、スカ、パンク、グランジ、レゲエ、カントリー、ロカビリーなど様々な音楽スタイルを融合させたちょっと懐かしめの男っぽいサウンドに、李紅旗の鼻にかかったロンサムなボーカルがピタリとハマって…なんともかっこいい。 もう何度リピートしたかしれないくらいに聴いた、お気に入りの一枚です。

2組目は2008年結成の男性3人組サイケデリックパンクバンド、槍擊潑辣Guntzepaulaです(…成立時は4人編成)。 現メンバーは黃子豪Tze(Vo,Ba)、阿杰こと連彥杰Agun(Gt)、陳保霖Paul(Dr)の3名(…保霖は記號士樂團のドラマーも兼任)。 本作『惑众』はバンド結成6年目にして初めてリリースしたアルバムで、昨年の第五屆金音創作獎に於いて『最佳搖滾專輯獎』を獲得、黃子豪は『最佳樂手獎』を受賞しています。 アドリブを駆使したジャズスタイルの演奏と、地の底から這い上がってくるような子豪のテクニカルで図太いベースを中心に展開される重厚なトリオサウンドが魅力。 実際3人は即興で演奏しながら楽曲を創作しているそうです。 なお、OPに収録されているピアニスト・彭彥凱を迎えたカルテットスタイルのジャズナンバー『惑众』は同時録音ではなく、彭彥凱が後から即興で合わせた演奏を重ねて完成させたとのこと。 極めて中毒性の高い、スリリングなバンドです。

3組目は60年代、70年代のブリティッシュロック、洋楽臭がプンプンと香る男女5人組ロックバンド、皇后皮箱QueenSuitcaseです。 正式結成は2008年。 メンバーはリーダーの阿怪Lester(Gt)と紅一点・卡菈Carla(Vo、Key)夫婦に、阿嘯Jason(Gt)、黑輪Blackwheel(Ba)、傑西Jesse(Dr)の男女5名(…傑西は米国留学のため2013年に離団、現在は傑克Jackが鼓手を担当)。 活動の中心は主にライブで、これまでにリリースしたCD作品は2枚のシングルと、集大成とも言える本作『超時空歌女的快活』のみ。 全員が60年代、70年代のブリティッシュロックが大好きで、そこにブルース、モータウン、サーフロックなど懐かしの洋楽スタイルをミックス。 アルバムプロデュースは自然捲Natural Qの奇哥老師が担当しています。 徹底的にこだわり抜いた作品世界に思わずニヤリとさせられてしまう、完成度の高い一枚です。

4組目は、新竹を活動の拠点とする男女4人組フォークロックバンド、青春大衛Young Davidです。 結成は2008年。 メンバーは楊大葳(Vo,Gt)、劉南南(Gt)、紅一点・李悠(Ba)、謝安(Dr)の男女4名。 バンド名は大葳の英語名『David Yang』に由来しているそうです。 魅力は何と言っても泥臭い若々しさと成熟した大人っぽさが混在する大葳の力強いボーカル。 資料を読むまでは年季の入ったオッサンバンドだとばかり思っていたのですが、じつは平均年齢25歳(当時)、本当に『Young』なバンドだったのですね。 1stアルバムとなる本作『第一到六天』のミキシングは熊寶貝樂團Bearbabesのギタリスト・魏駿が担当。 新世代クリエイター・邱比、放客兄弟Funky Brothersの女性ボーカル・小伶がコーラスで参加しているほか、ジャズサックス奏者・謝明諺、チェリスト・陳姿文ら一流音楽家たちも華を添えています。 湧き上がる台湾のエネルギーを感じさせてくれる、要注目の若手バンドです。

5組目は、ついに待望の1stアルバムをリリースした男性3人組ロックバンド、生命樹樂團Tree of Lifeです。 結成は2010年。 現メンバーは小王子(謝宗廷 Vo,Gt)、JJ(陳俊傑 Ba)、青春(周成勳 Dr)の3名。 これまでにリリースしたCD作品は2枚の公式EP…『生命樹』(2010年)と『風見雞』(2010年)、それから現場で販売された2枚の限量シングル…『一起飛行吧』と『Fly To The Sky』のみと寡作ではありますが、楽曲のクオリティーはもちろんのことライブでの人気を含め業界からの評価はひじょうに高く、またバンドのフロントマン・小王子は数多くの有名アーティストに楽曲を提供しているクリエイターとしても著名です。 本作『我們都不完美』にはこれまでネット上やライブでしか聴くことが出来なかった楽曲が多数収録されているほか、『生命樹』、『風見雞』、『沒有錯』の3曲もJJのベースで新規に録り直したものとなっているようです。 クリアな生命力に溢れた必聴の一枚です。

最後6組目は、昨年突然現れて年末ギリギリにアルバムをリリースしてきたプロフェッショナル3名によるスペシャルバンド・肯周樂隊Ken Chou Groupです。 『Ken Chou』という名前、憶えてますでしょうか。 昨年の第25屆金曲獎で最佳演唱組合獎を受賞した男女2人組ユニット・光引擎のギタリスト、周岳澄がその人です。 前年の第24屆金曲獎では暗黑白領階級のメンバーとして最佳客語專輯獎を受賞している実力者で、その彼が同じくプロフェッショナルの朱榮豪(Dr)、郭宏(Ba)らとバンドを結成。 12月27日に1stアルバム『超時空點唱機』をリリースしました。 ゲストがまた豪勢で、薛詒丹(歐開合唱團)、引擎(光引擎)、小伶(放客兄弟)、海德(落幕表述)、林理惠(火星熊)がボーカルを務めているほか、方Q(宇宙人)、Jack(皇后皮箱)らもゲストミュージシャンとして参加しています。 光引擎のサウンドが好みの方、ぜひ聴いてみてください。 損はしない一枚だと思いますよ。

以上がsasanoji.radio Awards 2014、『Best Band』部門の候補6組でした。
金曲獎的な視点で選べばまた違った景色になったのかもしれませんが、ここは独断と偏見で選ばせていただきました^^。 でも、騷包、大象體操、謊言留聲機を外すのは本当につらかった~。 もしも12月の生命樹樂團と肯周樂隊がいなければ、この中の2組をおそらく入れていたと思います。 独断と偏見抜きなら、張惠妹が見出したという原住民族バンド・Boxing、楽曲提供者としても活躍中の廖文強を中心とするバンド・壞神經樂團、それから蒙古出身の女性シンガー・代青塔娜がボーカルを務めるHAYA樂團あたりが、かなり気になりました。 要注目です。

* * * * * *

ガス欠寸前です…。
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コメント

チャン・スーさん、こんばんは!
こんな怪しげな記事でよければ、ぜひリンクよろしくお願いします!
じつはこのブログ…、ほとんどお客さんいないんですよ~~。( ´;ω;`)ブワッ
チャン・スーさんのところから少しでも覗いてもらえたら…うれしいナ。(^-^;

hush!の浮遊感のある(…ありすぎる?)ヴォーカルスタイルは好みが分かれるかも~。でも、日本女子はきっと気に入ってくれると僕は思っているのです~^^。どうでしょ?

ケンチョーは上のPVしか参考に出来るものがなかったのですが、OP聴いてスグに購入しました。アタリでした^^。ケンチョーのアルバム、ハズレが無いです。そうそう、方Qですが、どういうつながりでこのアルバムに参加したのか不思議に思っていたのですよ~。なるほど、同じ音楽学校の出身だったのですねー。台湾のアーティストたちって意外なところでつながっていておもしろいですよね~。疑問が1つ解消しました。情報ありがとうございました^^。

hush!のライブ盤、会場の空気感までしっかりと伝わってきて、ホントに良いアルバムですよ~。自分もなんだかその場で聴いているような錯覚に陥ってしまいました。

こんにちは!
実は先月だったか、生命樹の新譜のレビューで検索かけたらこちらの記事にたどり着いて記事拝見させていただきました。
生命樹がベストバンドに選ばれていて嬉しかったです。生命樹の新譜、私も日本人好みだと思います(hushもそうなんですか?hushのアルバムも聴いてみなきゃ。) なかなかブログ等で取り上げている人が少ないので、私も今度レビューを書かなきゃな~と思いながらも、後回しになっちゃってます。
そして、生命樹でこちらの記事に来ましたが、最後の肯周樂隊Ken Chou Groupのことが詳しく知ることができてラッキーでした。
宇宙人の方QがFBでこのアルバムを紹介していたんですけど、方Qと周岳澄さんが同じアメリカの音楽学校卒っていうことしか知らなくて、光引擎も金曲賞を受賞してから、一度チェックせねばと思いながらもCDを手にする機会がなくて、放置したままでした(汗) 今回も本当に詳しい記事、勉強になりました!こちらの記事、もしご迷惑でなければ、私のブログでリンクさせてもらいたいのですが、、、、。よろしくお願いします。

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