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2013年1月 8日 (火曜日)

女巫、芮斯。

女巫芮斯(ルイスー)『美麗的末日預言』(2012)

Photo

2012年12月29日リリース。 第15屆金曲獎(2004年)の伝統芸能部門で最優秀シンガー賞に輝いた原住民族・排灣(パイワン)族出身の女性シンガー・芮斯(ルイスー)の3rdアルバムです。 発行は以莉・高露(Ilid Kaolo)ら原住民族音楽を専門に扱っているレーベル・風潮音樂(Wind Music)です。


http://youtu.be/qJrx6pf-BoM

上のYouTube映像は昨年11月24日に台北・新光三越で行なわれた屋外ライブの模様を撮影したものです。 ときどき音楽を聴いていて、あるいはMVを観ているとき、不意に涙が込み上げてくることがあります。 この映像もそうでした。 原住民族の言葉はもちろん中国語もまったくわからないのに、これを初めて観たとき躊躇なく涙が溢れ出てきてしまいました、ドバァ~ッと…。
何が琴線に触れたのだろう…。 彼女の佇まい、歌声から伝わってくる言葉以外の、慈愛、祈り、スピリチュアルな何か…か。

  
http://youtu.be/We73GqgXBqk
http://youtu.be/yi2gK6RIPtQ
http://youtu.be/2kGZz7arijk

民族名は芮絲若斯(…発音不明)、中国語名は曾金美。 台湾最南部・屏東縣、パイワン部族の女頭目の娘として生まれました。 故に『排灣公主(プリンセス)』と呼ばれています。 生年は明らかにされていません。 18歳のときに故郷を離れ、30歳頃まで台北で暮らしていたようです。 1984年(…いくつのときかわかりませんが)、台北のTV局・台灣電視公司の人気芸能コンテスト番組『五燈獎』に出場し、最高栄誉である『五度五關獎』を受賞しています。
五燈獎…日本の田辺製薬の台湾子会社提供による歌唱コンテスト番組が前身で、1964年から33年間に渡って放送していました。 1994年には卑南(プユマ)族出身の女性シンガー・張惠妹(アーメイ)が出場し五度五關獎を受賞しています。

1990年代に入って台湾では原住民族文化を復興しようという運動が盛んになり、彼女も故郷に戻ります。 芮斯は歌も素晴らしいのですが一流伝統刺繍アーティストとしても有名で、彼女の作品をテーマとした本やDVDも出版されているほどです。 また20年ほど前、香港出身で台湾留学中に彼女の歌声と出会い原住民族文化に魅了された番組プロデューサー・胡健とともに、原住民族ミュージカル劇団『RS傳唱者音樂劇團』を設立し中心メンバーとしても活躍しています。 2003年には原住民族文化を体験・研修するプログラム『排灣古調口傳研習計畫』を地元で実施するなど、民族文化の継承活動に従事してきました。
同2003年、第15屆金曲獎受賞作となる1stアルバム『芮斯歸來』をリリース。
2010年、2ndアルバム『米靈岸(Miling'an…部族の言葉で『伝説』の意)』をリリース。 翌2011年、芮斯はこの作品で第22屆金曲獎・最優秀原住民語シンガー部門にノミネートされています。
今回の3rdアルバム『美麗的末日預言』はそれ以来、2年ぶりとなる作品です。

かつて芮斯のスピリチュアルな歌声を聴いて感動した部族の長老たちが、『もし100年早く生まれていたなら、あなたは巫女になれただろう』と語ったそうです。 僕も彼女の歌声に、何か…を感じた気がします。

米靈岸音樂劇場 - Facebook
米靈岸音樂劇場 - Website ※試聴が出来ます。
風潮音樂(Wind Music) - Website

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現在昨年末に注文したCDが続々発送、到着中。 円安・台湾ドル高が急激に進む中、銀行口座から消えていく金額を想像して恐怖しております…。
このCDはまだ到着していません。 通常聴いている音楽とはあまりにもタイプが異なるので、購入しようかどうしようかさんざん悩んだ末にやっぱり手元に置いておきたいと、年が明けてから注文しました。 今回ここでピックアップすることについても迷ったのですが、先日同じく原住民族出身の歐開(O-Kai)合唱團や家家(JiaJia)を取り上げていますし、前回は泰雅(タイヤル)族出身の新人女性シンガー・呂薔(ルゥチアン)でしたし、その流れでまぁいいか…と^^;。 ご興味のある皆さま向けに…。

このCDの到着を待って、独断と偏見の『sasanoji.radio Awards 2012』選考に入るつもりでおります。 2011年度版は間に合わせ的に選んでしまって、バンド部門、ボーカルユニット部門などはあとで見直してみればアレもあったなぁ…と、かなり不満が残ってしまいました。 2012年度版は少なくとも自分で納得出来るものにしたいです^^。 お客さまがいっぱいいれば投票で選ぶ…なんて遊びも出来るんですけどね~。 なにしろ部屋の奥まで進んでくださる方はごく少数、片手で足りるほどで…。 今年は両手で足りるくらいにはなりたいのですけれど、このオルタナティブTW-POPブログでは難しいでしょうかねぇ…。

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