【台湾ポップス】TW-POP bot

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2012年12月 8日 (土曜日)

異議アリ!

12月5日、アメリカの名ジャズピアニスト・Dave Brubeckが亡くなりました。 92回目の誕生日を迎える前日のことでした。 アルトサックスプレイヤー・Paul Desmond(-1977年没)らとのカルテットによるアルバム『Time Out』(1959年)はとくに名盤の誉れが高く、僕でさえも持っています。 昨夜はTW-POPではなく、ジャズを聴きながら眠りました。

Dave Brubeck、Paul Desmondは時代にそびえ立つ高峰です。 彼らだけでなく数多の山々があの時代にはそびえ立っていました。 その高峰たちは今もジャズプレイヤー、リスナーの前に巨大な山脈となって存在し続けています。 現代のジャズプレイヤーたちは否応なくその高峰、山脈に対峙し比較対象されることになりますが、その時代よりも質が劣っているなどという低級な話にはもちろんならないでしょう。 もうかつてのような、人を寄せつけないほどに傲慢で急峻な山容を望む時代ではありませんし、現代に相応しい姿で見る者、聴く者を楽しませてくれています。

先日、或るC-POPブログに気になるコメントが寄せられていました。 C-POPが日本で流行るのはいつの日か…との記事に対するコメントですが、それを寄せた方は現時点では無理だとの認識でした。 僕も同意見です。 僕が無理だと考える主な理由は以前ここで書いたとおり、日本人の中国に対するネガティブなイメージが根強いこと、華流業界が日本への進出に消極的であることの2点です。
一方そのコメントの主は、歌の質の低下を理由に上げていました。
周杰倫、王力宏、S.H.Eが全盛期だった頃に比べて聴きたい曲が減った、と。
そして今のC-POPのクオリティでは、K-POPを押しのけて日本の音楽界に食い込んでくるのは無理だ、とも書いています。

果たしてほんとうにそうなのでしょうか。

周杰倫、王力宏、S.H.Eの人気はたしかにすごい。 TW-POP界の高峰だと僕も思います。 それを認めたうえで敢えて書けば、周杰倫や王力宏は僕の興味をそそる山ではない。 そして今のTW-POP全体の質が彼らに劣っているとも思わない。
つまりこれは、個人の好みの問題でしかないということです。
『聴きたい曲が減った』と感じるのは『自分好みの曲が減った』ということであって、『歌の質が下がった』という評価に直結するものではない。 質が下がったと断言するなら、納得出来るそれなりの根拠は示したほうがよい。 C-POP(TW-POP)のクオリティがK-POPに劣ると評価した根拠についてもまた然り、です。

コメントはコメントです。 どこかの記事の請売りかもしれませんし、そう目くじらを立てることもないでしょう。 問題はそのコメントが寄せられたブログに『いい曲がない』、『いいアーティストがいない』などの表現がたびたび出てくることです。 こういったフレーズは古参のC-POPブログによく見られます。 C-POPへの造詣が深い方々とお見受けしますが、なぜか大抵の場合どこがどうよくないのかの説明はありません。 ただ『いい曲がない』と書かれているだけです。 以前これらの表現があまりにも多い某有名ブログに直接コメントを入れて尋ねたことがあります。 それに対して返ってきた答えは、『そもそも曲の良し悪しにバロメーターはなく、個人の主観』、『ハッキリ言えば好きか嫌いか』、でした…。
呆れました…。 今までその程度の認識で良い悪いを語っていたのか、と。
たとえば、これからC-POPを聴いてみようとネットで検索した方がいたとします。 おそらくその方は検索上位に出てくるこれらのブログにたどり着くでしょう。 そこに『いい曲がない』、『いいアーティストがいない』などと書かれていたらどう思うか…。 そんなものかと思ってしまうのではないでしょうか。
僕は音楽理論はまったくわからないので、それに基づいた曲の良し悪しは判断出来ません。 このブログでピックアップするか否かは、まさしく自分の好みで決めています。 しかし同じ理由で、『いい曲がない』、『いいアーティストがいない』などの否定的な表現も使わないよう心掛けています。

さて、件のコメントを寄せた方は、C-POPがK-POPを押しのけて日本の音楽界に食い込んでくるのは無理、と書いていました。 僕は逆です。 双方のクオリティの優劣を判断することは出来ませんが、もしもTW-POP単独で、且つK-POPと同様の条件で競ったならば、K-POPを押しのけることはじゅうぶんに可能だと考えています。
このブログ内で何度も書いているとおり、台湾には700を超えるレーベルが存在しています。 アーティストはバラエティに富み、彼らからは吹きこぼれんばかりの熱さを感じます。 ただその多くが中小のインディーズで、メジャーレーベルに代理発行してもらっているところも少なくありません。 日本への進出にはリスクが伴いますし、すでに中華圏という巨大マーケットを抱えているのですから消極的なのも道理です。
しかし、もしも台湾が韓国と同様に国家プロジェクトとしてTW-POPを輸出し日本のマスメディアが協力をしてくれたなら、そのときはメジャーのみならずインディーズの莫大な熱量が必ずや日本の老若男女に伝わるはずです。 日本人は今、韓国と台湾どちらに好感を持っているか。 それだけでも想像に難くないでしょう。

最後に、周杰倫、王力宏、S.H.Eの前にも、洪一峰、鄧麗君、鳳飛飛ほか幾つもの巨大な高峰がそびえ立っています。 どちらの質が勝っているでしょうか。 鄧麗君に比べて周杰倫のほうが劣っているなどとは思いませんよね。 答えられるわけがない。 音楽は時代とともに変化する生き物です。 鄧麗君もいい、周杰倫もいい、どちらも間違いなくいいのです。
『いい曲がない』、『いいアーティストがいない』というフレーズも、すべて聴き尽くしたうえで語られたなら信ずるに値します。 そうでないなら、時代、アーティストの変化を受け入れられない人の言葉か、あるいは単なる勉強不足かのどちらかです。

* * * * * *

ガス欠寸前です…。
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