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2012年8月20日 (月曜日)

【Track.4】 中国というリスク

日本人は中国に対して、どんなイメージを持っているでしょうか。

漢字や歴史など学校の授業を通じて皆一応、多かれ少なかれ馴染みはあるはずです。 中華料理、パンダ、『華流』という名称が出現する以前からブルース・リーやジャッキー・チェンは人気でしたし、大人になってからもビジネスシーンだけでなく、三国志や水滸伝、西遊記といった物語、あるいは思想など、触れる機会は比較的多いのではないでしょうか。
そんなところから中国文化に浪漫を抱く方も大勢いらっしゃると思いますが、現実に目にし耳にするのは、言論統制、民族弾圧、反日活動、外交・領土問題等々ネガティブな話題ばかり…。

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平成23年10月、内閣府は『外交に関する世論調査』を行なっています。
毎年行なわれている調査ですが、それによると日本人の中国に対する親近感は、尖閣諸島中国漁船衝突事件が発生した平成22年に比べて僅かに好転はしたものの、『親しみを感じる』の26.3%を、『親しみを感じない』の71.4%が大きく上回っています。 日中関係が『良好だと思わない』とする人も76.3%と圧倒的です。
年齢別で見ると20歳代の好感度がほかの年代に比べて若干高くなってはいますが、基本的に日本人の大部分は、中国に親しみを感じてはいない

一方、台湾についてはどうでしょうか。

日本人の台湾に対する意識が目に見えて高まってきたのは、やはり東日本大震災以降のことだと思います。
昨年5月、台北駐日経済文化代表処(日本での中華民国大使館に相当する窓口機関)がニールセンに委託して、台湾に関する日本人の意識調査を実施しました。 それによると、『台湾を身近に感じる』とする人は66.9%、『日台関係は良いと思う』が91.2%、『台湾を信頼している』が84.2%と、どの項目でも高い好感度を示す結果となっています。
日本で台湾ブームが起こる素地は、確実にあるのです。

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C-POPに馴染みのある側からすれば、『華流』という名称は日本での市民権を得ているように感じてしまいがちですが、『韓流』のようにファンであるか否かに関わらず存在が認知されているのとは異なり、未だ特定の人々の嗜好品という枠を出ていません。 ほとんどは『中国の…』、あるいは『中国語の…』といった程度の認識でしかなく、興味すら持っていない。 中には『中国』と聞いただけで拒絶する人がいるほどです…。
日本で『台流』が『華流』として扱われることの最大のデメリットは、その『華流≒中国』の中に埋没し、敬遠されてしまうという点です。 実際のところ現在の華流を牽引しているのは大陸側ではなく台湾なのですが、それらの事情を説明し受け入れてもらうところから始めなければならないとすると…これは想像するだけでいい加減骨の折れる話です。

もちろんメリットもあります。 ただしその恩恵は一般ユーザーよりもむしろ、中華芸能を広めたい側、華流情報を幅広く扱いたい側が享受する割合のほうが大きいでしょう。
日本で誕生したとされる『台流』の名称は本国台湾では既に定着しているようですが、語呂が悪いのか残念ながら日本ではほとんど使われていない状況です。 おそらく日本の華流情報サイト、C-POPブログでも積極的に使っている人はごく僅かなのではないでしょうか。 『TW-POP』に至っては僕を含め一部の人間が勝手に使っている暫定名称にすぎず、認知すらされていません。 『C-POP』と呼ぶしかないのが現状です。
台中両国の関係になど興味がない、区別がつかないユーザーにとっては分けること自体ナンセンスですし、業界としても『台流』で縛るより『華流』として囲ったほうがマーケット展開がしやすい。 それに、いろいろと説明する手間も省けて好都合でしょう。

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