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2012年8月20日 (月曜日)

【Track.3】 台流を阻むもの

日本の政治もメディアも、台湾の話題を避けている。

東日本大震災以降の報道を見れば、中国大陸や韓国の顔色を伺う一方で、台湾については出来るだけ触れないよう無視を決め込んでいるのがよくわかります。
しかし、今回の韓国大統領・李明博の竹島不法侵入に続く天皇陛下侮辱発言、香港の活動家らが尖閣諸島に上陸した問題で、新聞などの報道姿勢はともかくエンターテインメントメディアのほうでは、多少風向きが変わってくるかもしれません。

* * * * * *

では仮に日本で『台流』をメディア展開するとして、どのようなスタンスが好ましいでしょうか。

僕は、『華流』とはある程度距離を置いて、台湾独自の存在感をアピールしていくことが重要だと考えています。

台流が日本でブレイクするチャンスは過去にもありました。
神尾葉子のマンガ『花より男子』を原作とする台湾ドラマ『流星花園』(2001年)が、2003年に日本でも地上波ローカルと衛星波で放送され、原作ファンからも高い評価を受けたのです。

台湾では『惡作劇之吻(イタズラなKiss)』、『花樣少年少女(花ざかりの君たちへ)』、『公主小妹(ろまんす五段活用)』、『蜂蜜幸運草(ハチミツとクローバー)』、『旋風管家(ハヤテのごとく!)』ほか日本マンガを原作とするドラマが多数制作されていますが、原作へのリスペクト度がハンパではなく、どれも秀逸の出来です。 台湾には『哈日族(ハーリーズー)』と呼ばれる日本のマンガやアニメ、J-POP、ファッションなど日本の流行文化をこよなく愛する若者たちがたくさんいます。 原作のイメージを壊さないよう配慮しているのかもしれませんね。

『流星花園』で『F4』を演じた言承旭(Jerry Yan)・周渝民(Vic Chou)・朱孝天(Ken Chu)・吳建豪(Van Ness Wu)ら4人はそのままドラマから飛び出してユニット『F4』を結成。 台湾のアイドルたちにも一般の注目が集まり始め、台流専門の雑誌が発売されるなど『ポスト韓流』として『台流』を推す動きが業界にも表れてきました。
しかし当時は圧倒的な物量で攻めてくる韓流に対するにはコンテンツが充分でなかった…。
そこで『ポスト韓流』派が使い始めたのが、『華流』です。

『台流』、『華流』という名称は2004年から2005年にかけて、ともに日本で誕生したとされています。 読み方は『韓流(ハンリュウ)』に倣い、『台流(タイリュウ)』、『華流(ホアリュウ、またはファーリュウ)』と、中国語に近い発音となっています。
『台流』の定義については難しく考える必要はありません。 韓国から発信されたものが『韓流』ならば、台湾から発信されたものは、これ即ち『台流』です。
『華流』は中国大陸や台湾のみならず、香港、東南アジア等の華人社会も含む中華圏スタイルの総称です。 つまり『台流』は、巨大マーケット『華流』を構成する一部ということですね。 このブログで言うところの『TW-POP(台湾ポップス)』と『C-POP(中華圏ポップス)』の関係についても同様の解釈で構わないでしょう。

業界はまとめて『華流』と呼ぶことで香港映画や大陸の武侠ドラマなど、国に関わらず中華圏の多彩なコンテンツを扱えるようになったわけですが、まさにこれこそが、日本で『台流』をメディア展開していく上での大きな障害となるのです。

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コメント

ashさん、こんにちは~。

千葉県は台湾との交流を深めていくようですねー。
森田知事、やるじゃん^^。

華流ブログやってる人も、もう少し『台流』を意識して記事を書いてほしいです。
無頓着な人が多いなー、という印象です。

先日の台北で気づいたこと、
日本の製品や番組の宣伝を数多く掲載しているMRTに乗りました。
もっともっとお互いに近寄りたいですね。

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