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2012年5月30日 (水曜日)

曹格、本格ジャズアルバムをリリース。

曹格(ツァオグー)『Gary Chaw Project Sensation 1 Jazz』(2012)

Gary_chaw_project_sensation_1_jazz Sensation

1979年生まれ、英語名はゲイリー・ツァオ(Gary Chaw)。 アルバムデビューは2001年。 第19屆金曲獎(2008年)で最優秀男性シンガー賞にも輝いている、マレーシア・サバ州出身の実力派男性シンガーソングライターです。 来月6月06日にリリースされる最新作『Sensation』は、マレーシア盤を含めて7枚目となるアルバム。 曹格をヴォーカルに据えた、完全ジャズバンドスタイルの作品です。
曹格といえばソウルフルな歌声を生かしたドラマティックなバラードも印象的ですが、ピアノやストリングスをバックに声量を絞って歌っているときなどは、けっこうスタンダードジャズっぽいヴォーカルだったりします。 今作ではそのあたりをタップリと聴かせてくれそうですね。 すでに収録曲の一部…『All I Have To Do Is Dream』と『I Just Called To Say I Love You』は昨年末からKKBOXやダウンロードサイト等で、ヴォーカルなしバージョンとともに先行配信中。 ほかアルバムには、『So What』、『Close To You』、『Every Time You Go Away』、『End Of The World』、ジャズヴォーカルアルバムの定番『Fly Me To The Moon』も収録。 全14トラック入りですが、うち4トラックが『So What』…ベース、ドラムスなどリズムセクションのソロパートが入っているようです。 1プレイを4分割したものでなければいいのですけれど…。
※なんと『Fly Me To The Moon』、曹格作曲の別モノでした~っ! これはイカンやろ~^^;。

 
http://youtu.be/e-zw2EV2_Oc
http://youtu.be/8oyyZCixCp4

曹格と競演するのはアルゼンチンのジャズトリオ『MUSA's』。 ピアノ・キーボード担当のMartin "Musa" Musaubach(30)はブエノスアイレスの出身。 4歳で音楽の道に進み、13歳からステージで演奏をしているそうです。 彼がこのトリオのリーダーです。
ベース担当は同じくブエノスアイレス出身のLautaro Bellucca(25)。 12歲からベースを学び始め、20歳のときアルゼンチン政府の援助を得てアルバムをリリースしています。
ドラムスはブラジル・サンパウロ出身のAdriano Moreira(25)。 4歳からドラムを叩き始め、Dennis ChambersやBuddy Richを手本に独学で学んだそうです。 2005年にパーティーバンド『BR Connection』に加入、世界各地で演奏をした経験があります。
彼らは2007年からアジア地域に進出、中国をメインに活動中で、現在は曹格と同じDragon Force Musicに所属しています。 なるほど、それで今回のコラボレーションとなったわけですね。  発行は昨年11月に設立された新レーベル・美樂帝音樂から。 ダンスミュージック専門の上點音樂が前身だそうです^^。

そういえば今月初め、曹格のナンバーを得意とする男性シンガー・蕭敬騰(ジャム・シャオ)もジャズヴォーカルアルバム『Mr. Jazz A Song For You』をリリースしてましたね。 蕭敬騰のはまだちょっと若い感じがして今回はパスしたのですが、曹格はなかなか良さそうですよー、と言っても2曲しか聴けてないんですけどねー。 ジャズヴォーカルって人生経験値がテキメンに現れてしまいますから難しいですよね。

曹格 Gary Chaw - Facebook
Dragon Force Music - Facebook

* * * * * *

曹格はマレーシア・サバ州の出身。 両親は彼が1歳のときに離婚し、9歳からお姉さんと一緒にカナダで暮らしていました。 15歳のとき単身ニュージーランドに渡り、オークランド大学で土木工学を専攻。 友人二人とデモテープを作るなど音楽活動も始めています。 彼のプロフィールの中によく、その頃の作品…『只有你』、『我走了』、『我的問題你沒回答』の3曲が香港四大天王の一人・郭富城(アーロン・クオック)のEP『渴望無限Ask For More』に採用されたと出てきますが、いずれの曲にも曹格の名前は無く、作曲者名は『Rudi Wibowo Jr.』となっています。 定かではありませんが、これはその友人たちとの共作ペンネームだったのではないかとの解釈もあるようです。 彼のオフィシャルウェブサイトには、ゲームセンターでストファイをやっていたとき対戦したタイ人がアーロンと知り合いで、デモテープを渡したところ4ヶ月後にアーロンのマネージャーから連絡があったという…ホントかよっ! みたいな話も出ています^^。

1999年、マレーシアの新人歌唱コンテスト『Astro新秀大赛』に出場。 残念ながら入賞は逃しましたが、マレーシア華納唱片(Warner)に注目をされ、2001年にアルバム『Gary』で一度CDデビューを飾っています。 ちなみにマレーシア出身の女性シンガー・馬嘉軒(アテナ・ベー)はこのときの準優勝者でした。 また、符瓊音(フー・チョンイン)や陳勢安(アンドリュー・タン)もこの『Astro新秀大赛』で入賞した経験を持つアーティストです。

デビュー直後こそ現地で新人賞を受賞するなど注目を集めた曹格ですが、以降はパッとせず、 長い不遇の年月に沈みます。 その彼を引っ張り上げてくれたのが、今も所属するレーベル・Dragon Force Musicの創立者、台湾の有名プロデューサー・涂惠源(Michael Tu)でした。
曹格は2003年から拠点を台湾に移し、涂惠源の厳しい指導を受けながら再起の機会を待ちます。 そして2006年、滾石唱片(Rock Record)からリリースした再デビュー1stアルバム『格格Blue』が高い評価を受け、ようやく長年の努力が実ったのでした。 このアルバムのオープニングナンバー…彼の代表曲となるKaryn Whiteのカバー『Superwoman』は、カナダ時代にお姉さんがよく聴いていた曲で、曹格はその影響を受けて音楽に目覚めたのだそうです。
曹格は2006年リリースの2nd『Superman』で第18屆金曲獎・最優秀男性シンガー部門(2007年)にノミネート。 翌第19屆金曲獎(2009年)でも3rd『Super Sunshine』で再び同部門にノミネートされ、こちらは見事受賞をしています。 また、2nd『Superman』に収録されている曲『背叛』は、2007年に始まった新人発掘オーディション番組『超級星光大道』の中で楊宗緯(アスカ・ヤン)と蕭敬騰(ジャム・シャオ)が歌って再注目をされ、KKBOXの年間チャートでトップになるなどこの年最大のヒット曲に化けています。

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