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2012年5月23日 (水曜日)

第23屆金曲獎・最優秀ヴォーカルユニット賞 -ノミネート編-

第23屆金曲獎最佳演唱組合獎

昨年は、棉花糖(メンファタン)、神木與瞳(Y2J)、大嘴巴(Da Mouth)、S.H.E、湯姆與哈克(Tom & Huck)の5組がノミネートされ、僕はSelinaの回復祈念とエールを込めてS.H.Eを推したのですが、審査員たちはそんなストーリーになどまったく関心が無かったようです…残念ながら大嘴巴に敗れてしまいました。 湯姆與哈克のことはまったく知らなくてそのとき初めて聴いたのですが、シブい台湾語フォークギターデュオでけっこう好みでした。 大嘴巴以外ならどれが来ても納得という感じでしたね^^;。

今年ノミネートされたのは…
北原山貓『快樂的族人唱歌吧』
自由發揮(OneTwoFree)『自由發揮電影原聲帶』
新寶島康樂隊『[八]腳開開』
南王姐妹花(Nanwan Sisters)『BaLiwakes』 …の4組です。

 

 
http://youtu.be/VMxcuMu2yCw
http://youtu.be/KVXtFZvUEg4
http://youtu.be/sCnhEvT8fvI
http://youtu.be/TZDjAVOm55g

* * * * * *

このヴォーカルユニット部門というのは年によってかなり雰囲気が変わりますねー。 今回のノミネート数は4組ですが、うち2組が原住民族出身のグループです。

南王姐妹花(Nanwan Sisters)は、台東県南王部落・プユマ族出身の女性2名とアミ族出身の女性1名による、暖かく慈しみ深い歌声が印象的な人気フォークソングトリオです。 2008年、彼女たちと同じくプユマ族出身の男性シンガーソングライター(兼警察官)、『金曲歌王』こと陳建年(チン・ジェンニェン)のプロデュースで『南王姐妹花同名專輯』をリリースしデビュー。 翌2009年、このアルバムで最佳演唱組合獎を受賞をしています。 今回ノミネート対象となった『Baliwakes』はそれ以来の作品となります。
“Baliwakes”とは、日本統治時代『森寶一郎』の名でも呼ばれていたプユマ族出身の音楽家・陸森寶(1910-1988)の民族名で、民國紀年99年(2010年)がちょうど陸森寶の生誕100周年だったことから、シンポジウムやコンサート、記念出版など様々なイベントが催されました。 彼の名曲を使用したミュージカルも好評で、それを受けて製作されたのが、南王姐妹花と国立台湾交響楽団の共演によるこのアルバム…ということのようです。

北原山貓は今回初めて聴きました。 『北部原住民,山中之貓』が本来意味するところのようですが、読み方は『ペイユェンシャンマオ』でよいのでしょうか? タイヤル族出身の吳廷宏とプユマ族出身の陳明仁を中心に結成された、北部原住民20名余りからなるフォークソンググループだそうです。 結成自体は古く、民國紀年75年(1986年)に『山地樂師倶樂部』の名前でスタートし、1996年に現在のグループ名『北原山貓』に改めています。 彼らも2001年、すでに最佳演唱組合獎を受賞している実力者です。
今回のノミネート発表時、吳廷宏は腎結石から敗血症を患い入院中だったそうですが、知らせを聞いて『嬉しくて傷口が開いてしまう』と病床で冗談を言っていたとのこと。 『退院する!』と駄々をこねて娘さんを困らせているようです^^;。

新寶島康樂隊は1992年に陳昇(ボビー・チェン)と黃連煜(Ayugo)…大物プロデューサー兼シンガーソングライターである二人が結成したスペシャルユニットです。 1996年の4th『老寶島康樂隊』から排灣(パイワン)族出身の阿VONが加わり三人体制となりましたが、直後に黃連煜が離脱。 今作で久しぶりに合流をしています。 台湾語と客家語、阿VON加入後はパイワン語もミックスしたスタイルが特徴的で、これまでに8枚のアルバムをリリース。 朗々と歌い上げるかと思えばクレージーキャッツばりのコミックソングみたいなものも演る、遊び心満載の人たちです。 でも、根底にあるのはやっぱり…『台湾』への愛なんでしょーねー^^。
最佳演唱組合獎には過去、第8屆と第18屆の二度ノミネートをされていますが、いずれも受賞は逃しています。

* * * * * *

『遊び心満載』ということではこの二人も負けていません。

『自由發揮(OneTwoFree)』

2010年、『自由發揮同名專輯』でCDデビューした男性二人組。 現在までに2枚のアルバムを発表していますが、どちらにもMVを収録したDVDがセットになっていて、映像と音楽の融合をかなり深く意識した作品作りをしています。 先日、香港の男性シンガーソングライター・曹震豪(ウォリス・チョウ)をピックアップした際、ジャケットを含め複数のメディアをミックスさせたクロスプラットフォーム的な完成度を目指していると書きました。 自由發揮も同じ方向性だと思いますが、一つ、大きな違いがあります。 ウォリスはやる事なす事すべてがカッコ良さにつながっていくのに対し、自由發揮の場合…すべてが『笑い』に導かれてしまう、ということ^^;。 これは二人のキャラクターに依るところがまず大なのでしょうが、とにかくMVのほうにものスゴイ比重がかかってます。 相当緻密に計算されています…たぶん^^;。

 
http://youtu.be/Pjth3yjsFac
http://youtu.be/sdlRKZ6kcmg

李伯恩は1981年生まれ。 台湾の大手電機産業グループ・光電科技前総裁の息子であり、英業達(Inventec)CEOの甥という…けっこういいトコの坊ちゃんです。
徐佳瑩(ララ・スー)を生んだ番組として知られる2008年の『超級星光大道・第3シーズン』に出場。 残念ながら第17週で淘汰されていますが、じつは伯恩…その直後、徐佳瑩に心の内を告白して受け入れられ、恋愛関係に発展していました^^。 デュエットが課題となった第25週では徐佳瑩と一緒に再登場し満点を獲得しています。 その後二人の関係は、伯恩の二股疑惑(本人、相手ともに否定)や徐佳瑩が仕事で忙しくなったこともあり2年ほどで終わっているようですが…。
相方の阿達こと昌璟翔は1987年生まれ、現在大学4年生です。 伯恩が『超級星光大道』に出場していた頃、阿達は大学生メインのバラエティ番組『大學生了沒』にラッパーとして出演をしていました。 アルバム資料によると二人は2007年に義兄弟の契りを結んでいるそうで、伯恩がその番組にゲスト出演した際には彼らのオリジナル曲『New Day』を一緒に歌っていました。 出会いについてはよくわかりませんが、この頃にはもうユニットの原型が出来ていたのですね。

『自由發揮』のネーミングは、プロデューサーの阿弟仔(アーディア)らと考えた候補のうちの一つで、伯恩が最後に書いたのがコレだったそうです。 候補の中には『AB兄弟』や『大番薯與小葡萄(大きなサツマイモと小さなブドウ)』なんかもあったということですので…危ないところでした^^。
2010年、二人はDVD付きの1stアルバム『自由發揮同名專輯』をリリースし、CDデビュー。 ポップな楽曲もさることながら秀逸なMVが大受けして、YouTubeで先行公開された『死定了』へのアクセス数はアルバムをリリースする頃には50万を突破(現在は187万超)、昨年の第22屆金曲獎で『最佳音樂錄影帶獎(最優秀MV賞)』部門にノミネートをされています。 また彼らのMVには、おそらく所属レーベルである環球唱片(Universal)ルートだと思うのですが、ウソッ…みたいなアーティストが多数ゲスト出演を引き受けています。 これも映像センスの良さが認められてのことなのでしょうね。

MVの内容や凸凹コンビの外見からどうしてもコミカルなほうを意識してしまいがちですが、このMVも彼らの仕事なのですヨ。

http://youtu.be/MEb4Vm7In7M

綺麗ですよね~、梁文音(レイチェル・リャン)。 こんなのも撮れるひとたちなのです。 この撮影ほぼ一日がかりだったそうですが、彼ら二人が合間合間に盛り上げてくれたおかげでとても楽しかったと、レイチェルは語っています。 そこはやっぱりお笑い系の強み^^。

今回ノミネート対象となっている2ndアルバム『電影原聲帶』…つまり『映画のサウンドトラック』という意味のタイトルですが、ホントに映像がタップリ収録されています。 MV、メイキング合わせて全10本…。 しかも預購版は映画のフィルム缶を模したケース入りという凝りようで、もう『金馬獎』に持ってけよ~というくらい^^。 コレ欲しかったナー。
昨年は柯有倫(アラン・コー)と房思瑜(レナ・ファン)主演の映画『走出五月(GOODBYE MAY)』にも役者として出演していたようで、そのうち本当に映画を撮るんじゃないかなーと思っています。

* * * * * *

ちょっと掘り下げてしまいました^^;。
金曲奬の中ではやや影の薄い部門ですが、中身は意外と濃かったですねー。 初め南王姐妹花でいいんじゃない? …くらいだったんですけど、自由發揮も捨てがたい^^;。 彼らの場合、ヴォーカルよりも画のインパクトが強すぎて…そのあたりはどう評価されるのでしょう?
陳昇は昨年個人アルバムもリリースしてそちらも高評価でしたが、金曲奬には絡んでませんね…あ、MV賞に絡んでました。 う~ん…。

第一印象どおり、南王姐妹花を推しておきますか~。
正直この部門、よくわからないです…^^;。

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