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2012年1月30日 (月曜日)

中国の歌手オーディション番組。

前回は台湾のオーディション番組について、かなり端折りましたが勉強してみました。 今回は中国大陸の番組についてです。

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台湾でこうした巨大オーディション番組が始まったのは07年あたりからですが、そのルーツは大陸にあります。
最も歴史ある番組といえば、香港の『TVB全球華人新秀歌唱大賽』ということになるでしょうか。 これは1982年から現在(TVB8全球華人新秀歌唱大賽に改名)に至るまで毎年行われている大会で、ブログでとり上げているアーティストとしては陳奕迅(イーソン・チャン)が95年、第14回の金賞受賞者。 マレーシアの男性シンガー・陳勢安(アンドリュー・タン)は第25回の金賞受賞者です。 97年の第16回以降、マレーシアのオーディション番組『Astro新秀大賽』や04年にスタートした香港選抜オーディション『英皇新秀歌唱大賽』からも成績優秀者が招かれるなど音楽祭的な色合いが濃くなっていて、直接のルーツとは言いがたいようです。

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台湾と類似したシステムを持つ『元祖』と呼べるのは、視聴者による投票が順位を大きく左右するという違いはありますが、04年に中国湖南省のTV局・湖南衛視が開始した番組『超级女声』ということになるでしょうか。
この番組は初め、新人男性発掘を対象とした『超级男声』としてスタートしましたが視聴率が振るわず、翌年女性を対象とした番組にリメイクしたところこれが大当たり。 とくに05年には大変な高視聴率を記録し、番組が放送されていた時期の湖南衛視のトータル視聴率は、大陸レベルでも中央テレビ第1チャンネルに次ぐ第2位。 放送時間帯に限れば第1位の成績でした。 またメール投票でチャンピオンを決定する『總決賽ライブ』では、トップ3に対し一晩で800万を超える票数が集まる結果となり、大成功を収めました。
四川省出身の女性シンガー・李宇春(クリス・リー)や譚維維(タン・ウェイウェイ)、北京出身の劉力揚(リウ・リーヤン)らはここからデビューしたアーティストで、『超级女声』は内地の有望な新人女性アーティストを発掘する貴重な番組となった…はずだったのですが、この状況を苦々しく思っていた方々もいらっしゃったようです。

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07年9月、『超级女声』のようなオーディション番組が視聴率を増加させるだけでなく、携帯メール等の大量使用によって高利益を生むことを危惧したメディア監視機関・中国国家広播電影電視総局は、それら番組に規制を掛けます。 ひとつは同一の番組を2ヶ月以上継続して放送してはならない。 もうひとつは、各省級及び副省級のTV局は19時30分から22時30分までのゴールデンタイムにそれら番組を放送してはならないというものでした。 また、司会者や審査員、ゲスト、出場者の服装、言動にまで厳しい規定を設けたのです。

番組の見直しを余儀なくされた『超级女声』は06年を最後に一時中断、09年から『快楽女声』として再スタートしたのですが、これが当局の意に反してさらなるヒット番組となります。
旧『超级女声』では放送エリア内からのみ募っていた出場者を全国規模に拡大しました。 3段階の予選ステージを経て選出された最終10傑による戦いは、7月17日から8回に渡ってライブで放送。 時間は夜10時以降だったにも関わらず、その時間帯の全土に於ける視聴率1位を獲得。 占有率に至っては44.36%に達しました。 『快楽女声』に関する情報をUPしたサイトも1200万超に上り、中央の判断が結局良い結果を生み出す顛末となったのです。

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09年の大会からは曾軼可(イーコー・ツェン)、劉惜君(サラ・リウ)、郁可唯(イーサ・ユー)らが誕生。 昨年2回目の『快楽女声』が行われ、次の新人たちがアルバムデビューを待っています。 台湾では人的資源の減少が心配されていますが、内地にはまだまだ埋もれた原石がたくさんありそうですね。 もう台湾発にこだわっている場合でもないかなぁ…いや、あくまで台流優先で。

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今回は『超级女声』、『快楽女声』を中心として勉強してみました。 そのほかにも09年に香港でスタートした『超級巨聲』も人気で、現在までに3シーズンを重ねています。

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